前の記事で、WordPressと同じようなやり方で、Mediumでも過去日時での記事公開ができないか試してみましたが、無理でした。

Mediumで過去の日時で記事を公開できるかテストしてみましたが

しかし、その後、ちょっと調べてみたら、インポート機能を使って過去のブログ記事を取り込めば、そのブログが過去に投稿された日時がそのままMediumでの公開日時になることがわかりました。そこで実際に過去のブログ記事をインポートしてみて操作方法をレポートします。

インポート対象のブログに特に制限はないようで、どのブログサービスからでもインポートできるようです。私の場合はQHMのブログ機能QBlogからのインポートでしたが、問題なくインポートできました。操作は以下のとおりです。

①まずstory一覧の画面を表示します。


②story一覧画面の右上に「Import a story」というボタンがあるので、それをクリックします。(「a story」とある通り、インポートは1件ずつしかできません)


③URLを入力するボックスが表示されるので、そこにインポートしたい過去のブログ記事のURLを貼り付けます。あくまで1件ずつなので、個別のブログ記事のURLであることに注意してください。ブログのトップページのURLではありません。URLが入力できたら「Import」ボタンをクリックします。


④次の画面は、インポートした記事を編集してから公開してください、という説明をしているだけなので、そのまま「See Your Story」をクリックします。


⑤インポートした記事が表示されます。あとは通常の記事の編集・公開と同じです。公開が完了したあと公開日時を確認すると、確かにインポートした記事のもともとの投稿日時、つまり過去の日時になっています。


これでインポート操作は完了です。ちなみにインポートした記事の一番下には「Originally published at www.hankeidou.net on January 26, 2009」のようにインポート元のサイトともともとの投稿日時が自動的に記載されます。


さて、これでインポート機能を使えば過去日時で記事を投稿できることがわかりましたが、あくまで当該記事のもともとの投稿日時が反映されるだけで、任意の記事を任意の過去日時で投稿できるわけではありません。しかし、この機能を応用すれば任意の過去日時で新たな記事を投稿することも不可能ではありません。

前の記事でも触れましたが、WordPressでは記事の投稿日時を任意の過去日時に設定することができます。ということは、まず過去日時で投稿したい記事をWordPressで作成し過去の日時で公開した上で、その記事をインポート機能でMediumで取り込めば、Mediumでも公開日時は過去の日時になるはずです。

このやり方を悪用すれば、いわゆる予言記事を作成することも可能になります。つまり何か大事件が起きた後で、その事件を予言する記事を書き、それを過去の日時で公開すればいいわけです。詐欺の小道具に利用する輩もいるかもと思うとちょっと不安になるかもしれません。

でも安心してください。ちゃんと見破る方法はあります。Mediumでは公開後に編集が加えられている記事については、公開日時にカーソルを合わせると最終編集日時が表示されるようになっているのです。インポートした記事については公開日時はもともとの投稿日時になりますが、インポートされた日時が最終編集日時としてちゃんと表示されます。この最終編集日時を確認すれば、少なくともその日時に何らかの手を入れたことがわかるので、予言などではないと見破ることができます。


インポート機能はとても便利です。1件ずつしか取り込めないのは不便と思うかもしれませんが、どのみち取り込む際に微調整が必要な場合が多いと思うので、一括でインポートできるとしても、1件ずつ何らかの編集が必要になるわけで、1件ずつでも一括でも手間は同じのような気がします。